VRMは、日本の一般社団法人VRMコンソーシアムが策定・開発してきた “人型アバター用の3Dファイル形式” です。ベースは標準規格 glTF 2.0 で、アバターとして使うための情報(人型ボーン構造、表情モーフ、視線・一人称設定、髪や衣装の揺れ、トゥーン用マテリアル、メタ情報/ライセンス設定など)を拡張として追加しています。アプリやプラットフォーム間で同じアバターを持ち運べることが主目的です。
目次
何に使える?
- ゲームエンジン/Webで共通利用(Unity、Three.js など)
- VTuber・配信・XRでのアバター共有/再利用
- glTFベースなので 互換性と移植性が高い設計です。

技術の中身(主な拡張)
- Humanoid(人型リグの標準化):アプリが共通の骨名で扱える
- BlendShapes(表情)/LookAt(一人称・視線)
- SpringBone(髪・衣装の揺れ物理)
- MToon(トゥーン向けマテリアル)
- VRMMeta(作者名・連絡先・サムネ・License Settings 等)
これらは VRM 1.0 ではVRMC_vrm、VRMC_springBone、VRMC_materials_mtoonなど個別の glTF 拡張として定義され、JSON Schema で仕様化されています。
VRM 0.x と 1.0 の違い(要点)
- 1.0 で正式版(0.x は旧仕様)。1.0 は各機能を独立拡張として整理し、仕様文書と JSON Schema を公開。サンプルや公式実装(UniVRM)も提供されています。
- 仕様・スキーマは GitHub の vrm-c/vrm-specification で管理。
標準化の動向
VRMコンソーシアムが策定・普及を推進。Khronos Group(glTF の策定団体)との連携による国際標準化の取り組みも発表されています。
運営
一般社団法人VRMコンソーシアム
https://vrm-consortium.org/en/
VRMコンソーシアムが規格の策定・普及・公開ドキュメントや実装(例:Unity向けの標準実装 UniVRM)を含めて運営しています。法人情報(所在地:東京都中央区銀座、設立:2019年4月24日、代表理事:石井洋平 ほか)
VRMの歴史
- 2018年:VRMを発表(3Dアバター用ファイル形式として公開)
VRM 1.0 | VRM(公式)
https://vrm.dev/en/vrm1/ - 2018年12月20日:VRMコンソーシアム準備委員会を設置(賛同13社で発足)
VRM Consortium プレスリリース(PDF)
https://vrm-consortium.org/common/pdf/en_release.pdf - 2019年4月24日:一般社団法人 VRMコンソーシアム 設立(規格策定・普及を担う団体)
VRM Consortium(公式)
https://vrm-consortium.org/en/ - 2020年3月:VRM Animation 拡張(VRMC_vrm_animation-1.0)を公開
VRMモデルのアニメーションを共通化する拡張仕様。
VRM 1.0 | VRM(公式、ページ内 “info” に記載)
https://vrm.dev/en/release/100/ - 2022年9月:VRM 1.0 を正式リリース
0.x で見つかった課題の整理・修正、機能拡張
VRM 1.0 | VRM(公式)
https://vrm.dev/en/vrm1/ - 2024年10月:Khronos Group と国際標準化に向けた連携を発表(ISO/IEC 登録を目指す協力)
VRM Consortium × Khronos プレスリリース(PDF)
https://vrm-consortium.org/en/common/pdf/VRMC%20Khronos%20Press%20Release%2020241024.pdf
ライセンスとメタ情報
VRM はモデル作者の意図を守るためのライセンス枠も用意しています。
各 VRM ファイルには License Settings(営利可否、再配布・改変条件、なりすまし可否、禁止表現 等)が VRMMeta に埋め込まれ、本文ライセンス VRM Public License 1.0 とセットでそのモデルの利用条件になります。
VRM Public License 1.0 については、こちらの記事で詳しく解説しています↓
Ai0w.com
VRM PUBLIC LICENSE 1.0とは?商用利用できる?ライセンスの概要と使用方法を分かりやすく解説 | Ai0w.com
概要 VRM-PL1.0は、VRMモデル(.vrm)に対するパブリックライセンスです。ただし本文だけで完結せず、各VRMファイルに埋め込まれた License Settings(利用条件)と“セット…
公式情報(リファレンス)
- What is VRM?(公式)
https://vrm.dev/en/vrm/vrm_about/ - VRMドキュメント
https://vrm.dev/ - VRM 1.0 仕様(公式)
https://vrm.dev/en/vrm1/ - VRM Public License 1.0(公式)
https://vrm.dev/en/licenses/1.0/ - VRM 仕様リポジトリ(vrm-c/vrm-specification)
https://github.com/vrm-c/vrm-specification - VRM Consortium(組織公式)
https://vrm-consortium.org/en/ - Press: Khronos × VRM Consortium(標準化の連携)
https://www.khronos.org/news/press/the-khronos-group-and-vrm-consortium-collaborate-to-advance-international-standardization-of-the-vrm-3d-avatar-file-format
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