以下は、ターミナルで使える代表的なエディタ(nano/Vim/Emacs)について、基本的なコマンドを記載します。
1. nano
概要
- シンプルで初心者向けのテキストエディタ。
- 設定ファイルやログの編集などに最適。
基本コマンド
nano ファイル名
- 保存:
Ctrl + O
→Enter
- 終了:
Ctrl + X
- 検索:
Ctrl + W
→ 検索文字列を入力 →Enter
- 行移動:
Ctrl + _
→ 行番号を入力 →Enter
公式ドキュメント
nano Documentation:
https://www.nano-editor.org/docs.php
2. Vim (Vi)
概要
- 高機能で拡張性が高いエディタ。
- 「vi」互換のモードを持つため、多くのLinux環境で利用可能。
基本コマンド
vim ファイル名
- 挿入モード:
i
- 保存して終了:
Esc
→:wq
→Enter
- 終了のみ:
Esc
→:q
→Enter
- 検索:
/検索文字列
→Enter
公式ドキュメント
Vim Documentation
https://vimhelp.org/
3. Emacs
概要
- 拡張性に優れたエディタ。
- プログラミングやテキスト編集に加え、メールクライアントやファイル管理機能も搭載。
基本コマンド
emacs ファイル名
- 保存:
Ctrl + X
→Ctrl + S
- 終了:
Ctrl + X
→Ctrl + C
- 検索:
Ctrl + S
→ 検索文字列を入力 →Enter
公式ドキュメント
Emacsエディタ
https://www.gnu.org/software/emacs/manual/html_node/emacs/index.html
現在インストールされているエディタを確認する方法
コマンドでエディタを確認
ターミナルで以下のコマンドを実行すると、特定のエディタがインストールされているか確認できます。
which コマンド 特定のエディタがインストールされているか確認します。
which nano
which vim
which emacs
出力例:
/usr/bin/vim
(インストール済み)
空白(未インストール)
dpkg (Debian/Ubuntu系の場合) インストール済みのパッケージリストを検索します。
dpkg -l | grep -E 'nano|vim|emacs|micro|joe'
rpm (RHEL/CentOS系の場合) インストール済みのパッケージを検索します。
rpm -qa | grep -E 'nano|vim|emacs|micro|joe'
Docker環境内のエディタを確認する場合
エディタの確認
Dockerコンテナ内でエディタを確認する場合は、コンテナ内に入って確認します。
コンテナに入る
コンテナが既に起動している場合はそのコンテナ名を確認します。
docker ps
コンテナ名を指定して入ります
docker exec -it <container_name> bash
which コマンドで確認
which nano
which vim
which emacs
それぞれのエディタが利用可能か確認し、必要に応じてインストールしてください。
Docker環境内にエディタをインストールする方法 nanoの例
パッケージマネージャーを更新 インストールプロセスをスムーズにするための事前準備です。
nanoをインストール
Debian/Ubuntuベースの場合:
apt update
apt install -y nano
Alpine Linuxベースの場合:
apk update
apk add nano
インストール確認 nano
が正常にインストールされたか確認します。
nano --version
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