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SSPL(Server Side Public License)の概要
SSPLはもともとMongoDBが作成したライセンスですが、Hugging Faceなどのオープンソースでもこのライセンスが提供されている場合があります。
MongoDBは元々GNU Affero General Public License(AGPL) を採用していましたが、クラウドサービス企業がMongoDBを利用して商用サービスを提供するのを制限するため、2018年にSSPLを導入しました。
SSPLの基本的な考え方
- オープンソースライセンスですが、クラウドサービスプロバイダー向けに制約を加えています。
- ソフトウェアの改変・再配布は自由ですが、特定の条件を満たす必要があります。
主要なライセンス条件
自由に利用できるケース
- 個人、企業、研究機関が 自社内でソフトウェアをダウンロード・改変・使用 する
- ローカルアプリとしての商用利用(クラウド接続なし(スタンドアロン))
- OSSプロジェクトに組み込んで利用する
- OSSコミュニティでの開発・配布
制限のあるケース
- SaaS(クラウド経由の商用サービス)として提供する場合、すべての管理ツールや関連ソースコードもOSSとして公開しなければならない
- または、ソース非公開でSaaSとして提供したい場合、商用ライセンス契約を結ぶ必要がある
補足
- AWS、Azure、GCPのようなクラウド企業が、サービスとして提供する際には、ライセンスの制約がある。
- OSSコミュニティ内では、SSPLは「オープンソースライセンスではない」とみなされることもある(OSI認証を受けていない)。
公式ライセンス全文
Server Side Public License (SSPL)
https://www.mongodb.com/legal/licensing/server-side-public-license
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