ユーザーがSSHの公開鍵を作成するには、以下の手順を実行します。
鍵のタイプがRSAの場合
1. ssh-keygen
コマンドの実行
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します:
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C "your_email@example.com"
-t rsa
:鍵のタイプをRSAに指定します。-b 4096
:鍵の長さを4096ビットに設定します。-C "your_email@example.com"
:鍵にコメント(通常はメールアドレス)を追加します。
コマンドを実行すると、以下のようなプロンプトが表示されます:
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/username/.ssh/id_rsa):
SSH鍵を作成する際にメールアドレスを使用する理由
SSH鍵を作成する際にメールアドレスを使用する理由は、主に以下の点にあります。
1. 鍵の識別SSH鍵にはコメントを付加することができ、これにより複数の鍵を管理する際の識別が容易になります。メールアドレスは一意性が高く、他のユーザーと区別しやすいため、コメントとして適しています。
2. 管理の利便性特にチーム開発や複数のサーバーを管理する場合、各鍵に対応するユーザーを明確にすることで、鍵の管理が効率的になります。メールアドレスをコメントとして使用することで、誰の鍵であるかを一目で把握できます。
3. 一部サービスでの要件GitHubやGitLabなどのサービスでは、SSH鍵のコメントにメールアドレスを使用することが推奨されています。これにより、サービス上でのユーザー識別が容易になり、セキュリティ管理の向上にも寄与します。
以上の理由から、SSH鍵の作成時にメールアドレスをコメントとして使用することが一般的です。
2. 鍵の保存場所の指定
デフォルトの保存場所(/home/username/.ssh/id_rsa
)で問題なければ、そのままEnterキーを押します。別の場所に保存したい場合は、パスを入力してください。
3. パスフレーズの設定
次に、パスフレーズの設定を求められます:
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
セキュリティを強化するために、パスフレーズを設定することを推奨します。パスフレーズを設定しない場合は、Enterキーを2回押してください。
4. 鍵の生成完了
これで、公開鍵と秘密鍵のペアが生成されます。デフォルトの設定では、以下のファイルが作成されます:
- 秘密鍵:
/home/username/.ssh/id_rsa
- 公開鍵:
/home/username/.ssh/id_rsa.pub
5. 公開鍵の確認
公開鍵の内容を確認するには、以下のコマンドを実行します:
cat ~/.ssh/id_rsa.pub
表示された公開鍵を、接続先のサーバーやサービスに登録してください。
注意事項:
- 秘密鍵(
id_rsa
)は他者と共有しないでください。 - 公開鍵(
id_rsa.pub
)は接続先に登録するために使用します。
これらの手順を実行することで、SSHの公開鍵を作成できます。
鍵のタイプがed245519の場合
ユーザーがEd25519で公開鍵を作成するには、以下の手順を実行します。Ed25519は、SSHでの認証に非常に適した公開鍵暗号方式で、他の鍵タイプに比べて短い鍵長で高いセキュリティを提供します。
Ed25519公開鍵の作成手順
1. ssh-keygen
コマンドの実行
ターミナルを開く(Linux、macOS、またはWindowsのSSH対応環境)。
ssh-keygen
コマンドでEd25519鍵を生成する
ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"
-t ed25519
:Ed25519鍵タイプを指定します。
-C "your_email@example.com"
:鍵のコメント(通常はメールアドレス)を追加します。コメントは後からでも変更可能です。
2. 鍵の保存場所の指定
ファイルの保存場所を指定コマンドを実行すると、次のように表示されます。
Generating public/private ed25519 key pair. Enter file in which to save the key (/home/username/.ssh/id_ed25519):
鍵の保存先を指定します。デフォルトの保存先(/home/username/.ssh/id_ed25519
)で問題なければ、そのままEnterキーを押します。
別の場所に保存したい場合は、パスを入力してEnterキーを押します。
3. パスフレーズの設定
パスフレーズを設定次に、パスフレーズの設定を求められます:
Enter passphrase (empty for no passphrase): Enter same passphrase again:
セキュリティを強化するためにパスフレーズを設定することを推奨します。パスフレーズを設定しない場合は、Enterキーを2回押してください。
パスフレーズを設定すると、秘密鍵が盗まれてもパスフレーズがなければ使えないため、より安全です。
4. 鍵の生成完了
鍵の生成完了鍵の生成が完了すると、以下のファイルが作成されます:
秘密鍵:~/.ssh/id_ed25519
(他者と共有しないでください)
公開鍵:~/.ssh/id_ed25519.pub
(サーバーに登録するための鍵)
公開鍵の確認公開鍵の内容を確認するには、次のコマンドを実行します:
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
このコマンドで表示された公開鍵の内容を、接続先のサーバーやサービス(GitHub、GitLabなど)のSSH設定に登録してください。
まとめ
ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"
を実行- 鍵の保存場所を指定(デフォルトでEnterを押すのが一般的)
- 必要に応じてパスフレーズを設定
- 公開鍵の内容を確認し、サーバーに登録
これで、Ed25519形式のSSH公開鍵が作成され、SSH接続に使用できるようになります。
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