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(Windows版)NVIDIAのドライバとCUDA Toolkitがインストール方法

Windows環境における NVIDIA ドライバと CUDA Toolkit のインストール方法を、解説します。

目次

インストール対象

ソフトウェア目的
NVIDIA GPU DriverGPUをWindowsで正常に動作させるための基本ドライバ
CUDA ToolkitGPUを使った開発(例:AI・ディープラーニング)に必要な開発ツール群(nvcc, cuBLAS, cuDNN など)

インストール手順(Windows 10 / 11)

1. NVIDIA GPUが正しく認識されているか確認

  1. Win + X → 「デバイスマネージャー」
  2. 「ディスプレイアダプター」に NVIDIA GeForce RTX XXXX などが表示されているか確認

2. NVIDIA公式ドライバのインストール

NVIDIA Driver Downloadページ
https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp

既にインストールされている場合に、現在のバージョンを確認するには、nvidia-smiコマンドを実行して、Driver Versionから確認をすることができます。

また、NVIDIAアプリをインストールし、アプリから確認することもできます。
https://www.nvidia.com/ja-jp/software/nvidia-app/
システム>マイ・リグ>ドライバ から確認

手順:

  1. 上記リンクで自分のGPU型番を選択(例:GeForce RTX 5080)
  2. Windows OSバージョンを選ぶ(64-bitなど)
  3. 最新の「Game Ready Driver」または「Studio Driver」をダウンロード
  4. .exe ファイルを実行し、インストーラーの指示に従う
  5. 再起動

TIPS:「カスタムインストール」で「クリーンインストール」にチェックすると、旧ドライバが完全に削除されます。

検索例)

比較まとめ

特性Game Ready DriverStudio Driver
主な用途ゲームプレイ/開発クリエイティブ作業(動画編集、モデリング、AI等)
更新頻度高い(ゲームリリースに合わせて)低め(安定性重視)
安定性やや低い可能性あり非常に高い
ベースドライバ構成同一同一
利用対象ゲーマー、ゲーム開発者映像制作者、研究者、AIエンジニア等

どちらを選ぶべき?

  • 🎮 ゲーム中心Game Ready Driver
  • 🎨 映像編集・AI開発・3D制作など中心Studio Driver
  • 両方行う場合 → 安定性重視なら Studio Driver(GRDもCreative対応可能)

※デュアル利用は不可
・一度にインストールできるドライバは どちらか1つのみ
・必要に応じて切り替える場合は、クリーンインストールを推奨

3. CUDA Toolkitのインストール

CUDA Toolkit Download(公式)
https://developer.nvidia.com/cuda-downloads

既に、CUDA Toolkit が Windows または Linux にインストールされているかを確認する方法
nvcc –version コマンドを実行します。インストールされている場合は、バージョンが表示されます。

コマンド実行結果の例)
nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2022 NVIDIA Corporation
Built on Wed_Sep_21_10:41:10_Pacific_Daylight_Time_2022
Cuda compilation tools, release 11.8, V11.8.89
Build cuda_11.8.r11.8/compiler.xxxx

NVIDIA Blackwell アーキテクチャ(RTX 50 シリーズなど)は、CUDA Toolkit 12.8 リリースでフル機能サポートを提供します。

参考:NVIDIAブログ(CUDAツールキットがNVIDIA Blackwellで利用可能に )
https://developer.nvidia.com/blog/cuda-toolkit-12-8-delivers-nvidia-blackwell-support

参考:GeForce グラフィックス カード一覧
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/compare/

CUDAのバージョン選定は、「使用するAIフレームワークやGPUモデル、安定性と性能のバランス、再現性」を考慮して決める必要があります。

CUDAは「並列インストール」が可能なため、複数のバージョンを切り替えて使用することもできます。

参考:Microsoft Windows 用 CUDA インストール ガイド
https://docs.nvidia.com/cuda/cuda-installation-guide-microsoft-windows/index.html

インストールフォルダ例)Windowsの場合に複数のバージョンが格納される
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA

インストール手順:

  1. OSを「Windows」→ バージョン(例:10, 11)を選択
  2. 「exe (local)」を推奨(オフラインでも動作)
  3. インストーラー実行後、「高速」または「Custom(カスタム)」を選択して必要な機能を選ぶ
  4. インストール完了後、環境変数が自動設定される(nvcc --versionで確認)

Google Chromeブラウザでダウンロードに失敗する場合は、Microsoft Edgeなどブラウザを変更して試してみてください。

選択例)

出典:https://developer.nvidia.com/cuda-downloads

動作確認

NVIDIAドライバ確認:

nvidia-smi

GPUの型番、メモリ、ドライババージョンが表示されれば成功です。

CUDA確認:

コマンドプロンプトまたは、PowerShellを再起動してコマンドを実行します。

nvcc --version

CUDAのバージョン(例:12.9 など)が出力されれば正常です。

実行結果の例)

nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2025 NVIDIA Corporation
Built on Tue_May_27_02:24:01_Pacific_Daylight_Time_2025
Cuda compilation tools, release 12.9, V12.9.86
Build cuda_12.9.r12.9/compiler.36037853_0


「現在の環境変数(PATH)で有効になっている 1つのCUDAバージョンのみ」 を表示します。複数バージョンの 一覧を確認することはできません
※複数の nvcc を同時に使うには、「個別のフルパス指定」か「環境変数の一時切り替え」などの対応が必要です。

CUDAの環境変数の確認

Windowsの検索ウィンドウ>システムのプロンプト>詳細設定>環境変数>CUDA_PATH

参考:公式リファレンス

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この記事を書いた人

AIアーティスト | エンジニア | ライター | 最新のAI技術やトレンド、注目のモデル解説、そして実践に役立つ豊富なリソースまで、幅広い内容を記事にしています。フォローしてねヾ(^^)ノ

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