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Nginxとは?

Nginx(発音: エンジンエックス)は、高性能でスケーラブルなオープンソースのWebサーバーおよびリバースプロキシサーバーです。また、ロードバランサーやメールプロキシとしても利用されます。

2004年にロシアのエンジニアであるIgor Sysoevによって開発され、現在はF5, Inc.によって管理されています。

主な特徴

  1. 高パフォーマンス:
    • イベント駆動型アーキテクチャを採用しており、リクエスト処理が効率的。
    • 多数のリクエストを非同期に処理可能で、低リソースで動作します。
    • 高トラフィックなWebサイト(例: YouTube、Netflix、Instagram)でも使用される。
  2. リバースプロキシ:
    • クライアントからのリクエストを受け取り、バックエンドサーバーに転送。
    • 負荷分散やSSLの終端処理を担当。
    • 静的ファイル(画像やCSS)をキャッシュして高速化。
  3. ロードバランサー:
    • リクエストを複数のバックエンドサーバーに分散することで、システム全体の負荷を均一化。
    • ラウンドロビン、IPハッシュ、最小接続数などの負荷分散アルゴリズムをサポート。
  4. 静的コンテンツ配信:
    • HTML、CSS、JavaScript、画像などの静的ファイルを高速に配信。
  5. モジュール構造:
    • 必要な機能をモジュールとして組み込むことで、柔軟な構成が可能。
  6. セキュリティ:
    • SSL/TLSのサポート(HTTPS)。
    • DDoS攻撃や不正なリクエストに対する防御策を提供。

主な用途

  1. Webサーバー:
    • 静的/動的コンテンツの配信。
    • Webアプリケーションのフロントエンド。
  2. リバースプロキシ:
    • クライアントからのリクエストをバックエンドに転送し、負荷を分散。
    • バックエンドサーバーのIPを隠す。
  3. ロードバランサー:
    • リクエストを複数のサーバーに分散して効率化。
    • 高可用性の実現。
  4. メールプロキシ:
    • IMAP、POP3、SMTPプロトコルをサポート。

Nginxの主な設定ファイル

Nginxの設定は、通常以下のファイルで行います。

  • nginx.conf:
    • Nginx全体の設定ファイル。
  • sites-available と sites-enabled:
    • サイトごとの設定を分離管理するディレクトリ。
    • シンボリックリンクを利用して有効化。

基本的な構造例

nginxコード

http {
    server {
        listen 80; # ポート80でリッスン
        server_name example.com; # ドメイン名

        location / {
            root /var/www/html; # ドキュメントルート
            index index.html; # デフォルトのファイル
        }

        location /api/ {
            proxy_pass http://backend-server; # バックエンドにリクエストを転送
        }
    }
}

NginxとApacheの違い

特徴NginxApache
アーキテクチャイベント駆動型プロセス/スレッド駆動型
パフォーマンス高トラフィックに対応小規模サイトに適している
柔軟性静的コンテンツの配信が得意.htaccessでの設定が容易
用途高トラフィックのサイト、リバースプロキシ汎用的なWebサーバー

Nginxを選ぶ理由

  • 高トラフィックを処理できる。
  • 軽量でリソース消費が少ない。
  • 静的コンテンツの高速配信が得意。
  • 負荷分散やプロキシ機能が優れている。

Webサーバーとして、またプロキシやロードバランサーとして広く利用されており、特にスケーラビリティとパフォーマンスを重視する環境で人気があります。

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この記事を書いた人

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