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Linuxサーバー:メモリの主要な確認コマンド一覧

Linuxでメモリ使用状況を確認するための一般的なコマンドを紹介します。

1. 全体的なメモリ使用量の確認

freeコマンド

free -h

出力例:

               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           3.8Gi       1.8Gi       244Mi        15Mi       1.8Gi       1.7Gi
Swap:          2.0Gi       332Mi       1.7Gi

主な列:

「Mem(メモリ)」とは、物理的なRAM(ランダムアクセスメモリ)のことです。RAMは高速で一時的なデータ保存領域として使用されます。
「Swap」とは、物理メモリが不足した場合に、一時的にディスク領域を仮想メモリとして使用する仕組みです。

total: 合計メモリ。

used: 使用中のメモリ。

free: 空きメモリ。

buff/cache: バッファ/キャッシュに使用中のメモリ。

available: アプリケーションが使用可能なメモリ量。

-hオプションを付けることで、人間が読みやすい形式(MB、GBなど)で表示されます。

2. 詳細なシステムリソース情報

vmstatコマンド

vmstat -s

出力例:

8026876 K total memory
2782436 K used memory
1087292 K active memory
2126376 K inactive memory
5244440 K free memory
...

このコマンドはシステムの詳細なメモリ、CPU、I/Oの統計を提供します。

3. リアルタイム監視

topコマンド

top

メモリ使用量は以下の部分に表示されます:

MiB Mem :   3906.4 total,    232.8 free,   1878.2 used,   1795.4 buff/cache
MiB Swap:   2048.0 total,   1715.4 free,    332.6 used.   1708.6 avail Mem 

上位プロセスのメモリ使用率も確認できます。

htopコマンド(インタラクティブ表示)

htop

htopはカラフルで視覚的なインターフェースを持ち、リアルタイムでプロセスのメモリ使用量を確認できます。

htopがインストールされていない場合は、必要に応じてインストールして下さい。

sudo apt install htop  # Debian/Ubuntu系
sudo yum install htop  # RHEL/CentOS系

4. 特定のプロセスのメモリ使用量

psコマンド

ps aux --sort=-%mem | head
  • 上位10個のプロセスをメモリ使用率順に表示します。
  • 主な列:
    • %MEM: メモリ使用率。
    • RSS: 実際に使用している物理メモリ量。

5. メモリの詳細を確認

cat /proc/meminfo

cat /proc/meminfo

出力例:

MemTotal:        4000192 kB
MemFree:          238184 kB
MemAvailable:    1751208 kB
Buffers:          100952 kB
Cached:          1284516 kB
SwapCached:        29108 kB
Active:          1173444 kB
Inactive:        1887944 kB
Active(anon):     128124 kB
Inactive(anon):  1572656 kB
Active(file):    1045320 kB
Inactive(file):   315288 kB
Unevictable:       27620 kB
Mlocked:           27620 kB
SwapTotal:       2097148 kB
SwapFree:        1756572 kB
Dirty:               244 kB
Writeback:             0 kB

/proc/meminfoには、メモリの詳細な統計が記載されています。

6. スワップ領域の使用状況

swaponコマンド

swapon --show
  • 出力例:
NAME      TYPE SIZE   USED PRIO
/swapfile file   2G 330.0M   -2

topでスワップ確認

topまたはhtopでもスワップ領域の使用状況を確認できます。

7. システム全体の概要を確認

dstatコマンド

dstat --memory

メモリ、バッファ、キャッシュ、スワップの使用状況をリアルタイムで監視できます。
dstatのインストール例:必要に応じてインストールして下さい。

sudo apt install dstat  # Debian/Ubuntu系
sudo yum install dstat  # RHEL/CentOS系
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この記事を書いた人

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