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MACアドレスとは?

MACアドレス(Media Access Control Address)は、ネットワーク機器に割り当てられる一意の物理アドレスです。ネットワークに接続するデバイス(例えばコンピュータ、スマートフォン、ネットワークカード、ルーターなど)が持つハードウェアアドレスとして利用されます。

MACアドレスの特徴

  1. 固有性
    • 各ネットワークデバイスに一意のMACアドレスが付与されます。
    • これはデバイス製造時に工場で設定され、基本的には変更できません(ただし、一部のデバイスではソフトウェアで偽装可能)。
  2. フォーマット
    • 6つの16進数の組み合わせで構成されます。
    • 例: 00:1A:2B:3C:4D:5E または 00-1A-2B-3C-4D-5E
  3. 層の対応
    • OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)で使用されます。
    • 主にLAN(ローカルエリアネットワーク)内でデータ転送を制御。
  4. 固定される範囲
    • MACアドレスはネットワークカードやWi-Fiモジュールごとに割り当てられるため、同じデバイスでもネットワークインターフェースごとに異なるアドレスを持ちます。

MACアドレスの用途

  1. ネットワーク通信の制御
    • LAN内でのデバイス間通信に利用されます。
    • ルーターやスイッチは、MACアドレスを基にパケットを適切な宛先デバイスに転送します。
  2. ネットワークデバイスの識別
    • ネットワーク上で特定のデバイスを識別するために使われます。
    • 例: DHCPサーバーがMACアドレスを基に固定IPを割り当て。
  3. セキュリティ
    • 特定のMACアドレスだけをネットワークに許可するMACアドレスフィルタリングで、アクセス制御が可能。

MACアドレスの確認方法

Windows

  1. コマンドプロンプトを開く。
  2. 次のコマンドを入力:bashコードをコピーするipconfig /all
  3. 「Physical Address」として表示されるのがMACアドレス。

macOS

  1. 「システム環境設定」 > 「ネットワーク」を開く。
  2. 使用中のネットワークを選択して「詳細」をクリック。
  3. 「ハードウェア」でMACアドレスが表示される。

Linux

ターミナルを開く。

次のコマンドを入力:

ifconfig

または

ip link show

注意点

  • プライバシー問題
    • MACアドレスはデバイス固有であるため、不正利用者がこれを取得するとデバイスが追跡される可能性があります。
    • 最新のデバイスでは、プライバシー保護のために動的に変更可能なランダムMACアドレスが使用されることもあります。
  • ネットワークトラブル時の活用
    • ネットワーク接続に問題がある場合、MACアドレスを確認してルーターやスイッチの設定をチェックできます。
目次

レンタルサーバーで使用する例

サーバーを借りている場合、MACアドレスを直接使うケースは少ないですが、特定のネットワーク設定やセキュリティ対策で使用する場面が考えられます。以下に、MACアドレスが使用される可能性のある状況を説明します。

1. ネットワーク通信のトラブルシューティング

使用場面
VPSサーバーと他のネットワーク機器(ルーター、スイッチ)との間で通信障害が発生した場合、MACアドレスを確認して、通信の問題箇所を特定します。


ネットワークパケットが正しいMACアドレス宛に送信されているかどうかを確認する。

確認方法(Linuxサーバーの場合)

ip link show

または

ifconfig

2. 静的ARPエントリの設定

  • 使用場面
    セキュリティや通信の安定性を向上させるために、特定のMACアドレスに対して静的なIPアドレスを関連付ける場合に利用します。

  • XServer VPSから特定のローカルネットワークデバイスと直接通信する際に使用。

3. MACアドレスフィルタリング

  • 使用場面
    VPSが接続している外部ネットワークや、ファイアウォール設定で特定のデバイスの接続を制限する場合に使用します。

  • VPNや特定のネットワークサービスで、許可されたMACアドレス以外の接続を拒否する設定を行う。

4. ネットワーク監視ツールでの利用

  • 使用場面
    ネットワーク監視ツール(例: Zabbix, Nagios)でVPSのMACアドレスを登録して監視対象デバイスとして管理します。

  • ネットワークトラフィックや異常な通信を監視する際に、MACアドレスで特定のサーバーを識別。

5. 仮想ネットワーク環境での使用

  • 使用場面
    VPSの仮想ネットワーク環境(仮想スイッチやブリッジ)を構築する際に、MACアドレスが必要になります。

  • DockerやKubernetesを使用している場合に、仮想ネットワーク上で通信を管理する。

注意点

  • XServer VPSのMACアドレスは、仮想サーバー上のネットワークアダプタに付与されているため、物理サーバーと異なり、カスタマイズや変更はできません。
  • MACアドレスはインターネット上では通常利用されず、ローカルネットワーク内でのみ使用される情報です。そのため、VPSのMACアドレスが直接外部に公開されることはありません。

MACアドレスを確認して使うシチュエーション

  1. 特定のデバイスとの通信トラブルの調査
    VPSから他のネットワークデバイス(VPN接続先など)にアクセスできない場合。
  2. セキュリティ強化(フィルタリング設定)
    特定のMACアドレスのみを許可するネットワーク制限を設ける場合。
  3. 仮想ネットワークの構築
    VPS内でブリッジ接続や仮想LANを設定する場合。
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この記事を書いた人

AIアーティスト | エンジニア | ライター | 最新のAI技術やトレンド、注目のモデル解説、そして実践に役立つ豊富なリソースまで、幅広い内容を記事にしています。フォローしてねヾ(^^)ノ

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