IPアドレスとホスト名は、インターネット上のデバイスを特定するために使用される2つの異なる方法です。それぞれの役割と関係を以下に説明します。
IPアドレス
役割: ネットワーク上でデバイスを識別するための「数字の住所」です。
形式:
IPv4: 例 192.168.1.1
(32ビットで構成され、最大約43億のアドレス
IPv6: 例 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
(128ビットで、ほぼ無限のアドレス)
性質: 機械が理解しやすい形式。
用途: ルーティングやネットワーク通信の際に使用されます。
ホスト名
役割: ユーザーが覚えやすい名前でデバイスを識別します。
例: www.google.com
, mail.example.com
性質: 人間が理解しやすい形式。
用途: ウェブサイトやサービスにアクセスする際に使用されます。
関係: DNS(Domain Name System)
- ホスト名をIPアドレスに変換:
- インターネット上で通信するにはIPアドレスが必要です。しかし、覚えにくいため、ホスト名(例:
www.google.com
)を入力するとDNSがIPアドレス(例:142.250.74.36
)に変換します。このプロセスを「名前解決」と呼びます。
- IPアドレスから対応するホスト名を取得することも可能で、これを「逆引き」と言います。主に管理やデバッグに使用されます。
- インターネット上で通信するにはIPアドレスが必要です。しかし、覚えにくいため、ホスト名(例:
例: 名前解決の流れ
- ユーザーがブラウザに
www.google.com
を入力。 - DNSサーバーがホスト名を調べ、対応するIPアドレス(例:
142.250.74.36
)を返す。 - ブラウザがIPアドレスを使ってサーバーに接続し、ウェブページを表示。
ポイント
- ホスト名はユーザーの利便性を重視、IPアドレスは通信の正確性を重視。
- DNSはホスト名とIPアドレスを結びつける橋渡し役。
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