Hot Soup Processor(HSP)は、日本で開発されたプログラミング言語およびその開発環境で、特に初心者向けに設計されています。1995年から「おにたま」氏によって開発が開始され、1996年にフリーウェアとして公開されました。
主な特徴:
- 簡潔な文法: BASIC言語に似たシンプルな構文で、初心者でも容易に学習できます。
- 多機能: 2D・3Dグラフィックス、サウンド、ネットワーク通信など、多彩な機能をサポートしています。
- クロスプラットフォーム対応: Windowsだけでなく、LinuxやRaspberry Piなどでも動作します。
- 豊富なリソース: 公式サイトやコミュニティによるサンプルコードやチュートリアルが充実しています。
HSPは、ゲームやツールの開発、教育用途など幅広い分野で利用されています。特に、プログラミング初心者が基礎を学ぶための入門言語として適しています。
Hot Soup Processor(HSP)の公式サイトは、以下のURLです。
このサイトでは、HSPのダウンロード、ドキュメント、サンプルコード、最新情報などが提供されています。また、ユーザーコミュニティやフォーラムも活発に運営されており、質問や情報交換が可能です。
Hot Soup Processor(HSP)のライセンス
Hot Soup Processor(HSP)のライセンスは、BSDライセンスに基づいています。これにより、以下のような利用が許可されています:
BSDライセンスの主なポイント
- 自由な利用
- HSP開発システムを商用・非商用問わず利用可能。
- 改変・再配布
- HSP本体やソースコードを改変したり、再配布することが可能。
- 再配布時は、元の著作権表示やライセンス条件を保持する必要があります。
- 免責事項
- ソフトウェアを使用した結果について、開発者は責任を負いません。
ライセンスについて、HSPの公式ドキュメント:
https://www.onionsoft.net/hsp/v33/doclib/hsp3.htm
BSDライセンスの要件(再配布時)
- 元の著作権表示の保持
- ソースコードやバイナリの再配布時には、元の著作権表示(例:
Copyright © Onionsoft
)を残す必要があります。
- ソースコードやバイナリの再配布時には、元の著作権表示(例:
- ライセンス文の保持
- 元のライセンス文をそのまま含める必要があります。改変版であっても、元のライセンス文を削除することはできません。
- 改変の明示(推奨)
- 改変した場合は、どの部分を改変したのかを記載することが推奨されています。ただし、これは義務ではありません。
HSPで作成したソフトウェア
- HSPを使って作成した実行ファイル(例:ゲームやアプリ)は、作成者に権利が帰属します。
- これらはライセンスに縛られず、自由に配布・販売することができます。
注意点
- HSP開発環境そのものを再配布する場合は、BSDライセンスの条件に従う必要があります。
- ライセンスに関する公式な記述は、HSP公式サイトやHSP3ドキュメントで確認することをおすすめします。
HSPはライセンス条件が緩やかで、商用利用も認められているため、個人・企業問わず幅広く利用されています。
HSPを改変した場合に、ソースコードの開示は必要?
Hot Soup Processor(HSP)のライセンスはBSDライセンスに基づいています。このライセンスにおいて、改変した場合にソースコードの開示が必要かどうかについて以下のように解釈されます。
改変後のソースコード開示について
- ソースコードの開示は必要ない
BSDライセンスは、改変後のソースコードを公開する義務を課しません。これは、GPLのような「コピーレフト」ライセンスとは異なり、商用利用や非公開での使用も許可されるためです。 - ライセンス表示の保持が必要
改変後のソフトウェアを再配布する場合、元のHSPの著作権表示とライセンス文を保持する必要があります。- 例: 著作権表記(Copyright © Onionsoft)をソースコードや関連するドキュメントに残すこと。
- ソースコードの開示義務はないため、バイナリ形式でのみ再配布しても問題ありません。ただし、再配布されるバイナリにも元の著作権表示やライセンス文を付ける必要があります。
- 元のライセンス文と著作権表示をドキュメントやREADMEなどに記載して配布してください。
- 改変したことの明記が推奨される
改変した場合は、どの部分を改変したのかを明示することが推奨されていますが、義務ではありません。
具体例
- 改変後に公開しない場合
改変したHSPを社内ツールや個人用ツールとして利用する場合は、ソースコードを公開する必要はありません。 - 改変後に公開・配布する場合
改変したHSPを配布する際は、元のライセンス条件を遵守し、著作権表示とライセンス文を残す必要があります。
注意点
- ライセンス表示を削除すると、ライセンス違反となる可能性があります。
まとめ
HSPを改変してもソースコードの開示義務はありません。ただし、再配布時には元のライセンス条件に従う必要があります。
HSPのサポート
公式のサポートサイトは下記です。HSPについての最新情報、サンプル、掲示板、FAQをはじめ多くの情報にアクセスすることができます。
HSP公式サイト
http://hsp.tv/
HSPBT(HSPに関するバグトラック、要望事項の蓄積)
http://www.onionsoft.net/
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