Google Chrome Web Storeに拡張機能を公開する手順を以下にまとめました。これに従って、拡張機能を公開できます。
目次
1. 必要な準備
1.1 Googleアカウント
- Googleアカウントが必要です。まだ作成していない場合は、こちらから作成してください。
1.2 拡張機能の完成
- すべてのファイルが正しく動作していることを確認してください。
- ファイル構成例:
your_extension/
├── manifest.json // 拡張機能の基本設定
├── popup.html // ポップアップUI
├── popup.js // ポップアップのJavaScriptロジック
├── libs/
│ └── html2canvas.min.js // サードパーティライブラリ
├── icons/
│ ├── icon.png // 拡張機能のアイコン (128x128)
│ ├── icon16.png // ツールバー用アイコン (16x16)
│ ├── icon48.png // 拡張機能管理画面用アイコン (48x48)
├── background.js // バックグラウンドスクリプト (必要に応じて)
1.3 アイコン
- 拡張機能に適切なアイコンが必要です。
- サイズ:16×16, 48×48, 128×128
- PNG形式
2. パッケージ化
2.1 ZIPファイルに圧縮
- 作成した拡張機能フォルダ(例:
your_extension
)をZIP形式で圧縮します。- Windows: フォルダを右クリック → 「送る」 → 「圧縮フォルダー」
- Mac: フォルダを右クリック → 「圧縮」
- Linux:
zip -r your_extension.zip your_extension/
- 圧縮されたZIPファイルを用意します。
- ZIPファイル内のディレクトリ構造がそのまま拡張機能の構造になるので、余計なフォルダが含まれないようにしてください。
3. デベロッパーダッシュボードへの登録
3.1 デベロッパーダッシュボードにアクセス
- Chrome Web Store Developer Dashboardにアクセス。
- ログインして、ダッシュボードに入ります。
3.2 デベロッパーアカウント登録
- 初めて利用する場合、デベロッパーアカウントの登録が必要です。
- 登録料($5、一度だけ支払い)を支払います。
- アカウントの登録が完了したら、次のステップに進みます。
4. 拡張機能のアップロードと設定
4.1 新しいアイテムを追加
- ダッシュボードの「新しいアイテムを追加」をクリック。
- ZIPファイルをアップロードします。

4.2 詳細情報を入力
アップロード後、拡張機能の詳細情報を入力します。
- アイコン: 拡張機能のアイコン(128×128ピクセル、PNG形式)を設定。
- 名前: 拡張機能の名前を入力。
- 説明: 簡単な説明を入力。
- カテゴリ: 適切なカテゴリを選択(例: “Productivity”, “Utilities”)。
- スクリーンショット: 拡張機能の動作を示す画像(PNGまたはJPEG、横向き推奨)。
- プロモーション画像(任意): ストアページに表示されるプロモーション用画像。
5. プライバシーとポリシー
- プライバシーポリシー: 拡張機能がユーザーデータを収集する場合、プライバシーポリシーが必要です。
- プライバシーポリシーが必要な場合は、自分のウェブサイトなどにページを用意し、そのURLを記載します。
- 許可の説明:
manifest.json
で指定した権限(例:activeTab
,downloads
など)について説明する欄を記入します。
6. 公開設定
6.1 公開範囲の選択
- 公開(Public): すべてのユーザーがダウンロード可能。
- 限定公開(Unlisted): 特定のリンクを知っているユーザーだけがアクセス可能。
- プライベート(Private): 自分または指定したGoogleアカウントのユーザーのみ利用可能。
7. テストとレビュー
- アップロード後のテスト
- アップロード後、
chrome://extensions/
で拡張機能をテストします。 - 動作に問題がないか確認してください。
- アップロード後、
- Googleのレビュー
- Googleが拡張機能を審査します。審査には数時間から数日かかる場合があります。
8. 公開と管理
8.1 公開後
- 審査が通ると、Chrome Web Storeで公開されます。
- ユーザーがダウンロード可能になります。
8.2 アップデート
- 拡張機能を更新する場合、変更後のZIPファイルを再度アップロードします。
- 新しいバージョン番号を
manifest.json
のversion
に設定してください(例:"version": "1.1"
)。 - 再審査が行われます。
参考リンク
これで、Chrome Web Storeへの公開手順は完了です。
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