Gitのインストール方法 と 基本的な使い方(初期設定+コマンド操作) を、初心者向けにわかりやすく説明します。画面付きガイドもできますので、必要であればお知らせください。
1. Gitのインストール方法(Windows)
公式サイトからインストール
公式サイトからGitのダウンロードを行います。

| OS | 方法 |
|---|---|
| Windows | .exeをダウンロードして、インストーラーの指示に従います。今回はこちらの手順で解説します。 |
| macOS | brew install git(Homebrew推奨)または公式dmg版 |
| Linux | sudo apt install git(Ubuntu)など、パッケージマネージャで実行します。 |
※X Server VPSについては、こちらで別途、解説しています↓
ご自身の環境に合わせてインストーラーをダウンロードします。

ご自身のWindowsが64bitか32bitか確認する方法
- スタートメニューから「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開く
- 「システムの種類」で「64 ビット オペレーティング システム」と表示されていれば、64bitです。
選び方のポイント
| 選択肢 | 対象者・用途 |
|---|---|
| 32-bit Git for Windows Setup | 32bitのWindowsの方はこちらを選択します。 |
| 64-bit Git for Windows Setup | 64bitのWindowsの方はこちらを選択します。 一般的にはこちらの場合が多いです。 今回はこちらの手順で解説します。 |
| Portable(thumbdrive edition) | Portableをご利用の方 |
| Using winget tool | 上級者向け |
インストーラーの実行方法
- 「64-bit Git for Windows Setup」をクリック
- ダウンロードされた
.exeファイルを実行 - インストーラーの指示通り「Next」で進める(基本はそのままでOK)
- インストール完了後、コマンドプロンプトで確認:
git --versionインストール後、コマンドプロンプトまたはターミナルで確認した例:
git version 2.48.1.windows.1→ git version x.xx.x のようにバージョンが表示されれば成功です。
Gitの初期設定(インストール後に最初の一回だけ)
Gitでコミットに使う名前とメールアドレスを設定します:
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "あなたのメールアドレス"設定内容を確認するには:
git config --listGitHubアカウントをすでに持っている場合の注意点
GitHub上で自分のコミットが正しく自分のアカウントとして認識されるためには、
Gitのuser.emailが、GitHubに登録しているメールアドレスのいずれかと一致している必要があります。
Gitのuser.name はGitHub のユーザー名と異なっていても構いませんが、Git のコミットに記録される「表示名」となります。
user.name はコミット履歴に記録されますが、GitHubアカウントと照合されるのは user.email の方です。
Gitの基本的な使い方(ローカルリポジトリ)
Step 1:リポジトリの初期化
リポジトリの初期化(git init)はプロジェクトごとに行います。
PowerShellで次のコマンドを実行します。
cd プロジェクトのフォルダ
git init実行例:
mkdir ~/projects/personal/my-website
cd ~/projects/personal/my-website
git init.git フォルダが作られ、Git管理が始まります。
Step 2:ファイルの追加とコミット
プロジェクトフォルダに任意のファイルを追加してコミットします。
git add .
git commit -m "初回コミット"コマンド解説
① git add .
意味:
現在のフォルダ(カレントディレクトリ)以下にある すべての変更されたファイルを「ステージ(準備)」する コマンドです。
- 「.(ドット)」は「このディレクトリ以下すべて」を意味します。
- 新規作成・変更・削除したファイルすべてが対象です。
例:git add . は
git add ファイルA
git add フォルダB/ファイルB
...をまとめて行うのと同じです。
add は「ファイルの変更をコミットに含めるための準備」です。
まだこの時点では履歴には保存されていません。
② git commit -m "初回コミット"
意味:
ステージされた変更を、1つの履歴(コミット)として保存するコマンドです。
-mは「メッセージ(message)」の略"初回コミット"は履歴に残る説明コメント(何をしたか)
これにより:
- いつ、誰が、どんな変更をしたかが記録される
- 後から過去の状態に戻したり、比較したりできる
トラブルシューティング
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
ファイルを追加しても git commit だけだと反映されない | 必ず先に git add が必要 |
| メッセージを書き忘れた場合 | -m "修正後のコメント" を付けるか、あとで git commit --amend -m "修正後のコメント" |
| ステージングを確認したい | git status で確認可能 |
| コメントを確認したい | git log |
Step 3:リモートリポジトリ(GitHubなど)と接続(任意)
git remote add origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
git push -u origin main※ GitHub連携については別途解説します。
Step 4:よく使うコマンド一覧
| コマンド | 説明 |
|---|---|
git status | 状態確認 |
git add ファイル名 | ファイルをステージング |
git commit -m "コメント" | 変更を記録 |
git log | 履歴の確認 |
git branch | ブランチ確認・作成 |
git checkout -b ブランチ名 | ブランチ作成+切り替え |
git push | リモートに反映 |
git pull | リモートから最新取得 |
公式ドキュメント
- Git公式サイト
https://git-scm.com/ - Git公式ブック(日本語)
https://git-scm.com/book/ja/v2
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