MENU
Language

サブネットマスクとCIDRとは?IPアドレスとの関連 – 0/24,0/32,0/16とは何か

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)(サイダー)は、IPアドレスの範囲を効率的に表現し、ネットワークを柔軟に管理するための表記法です。CIDR表記は、特定のIPアドレスの範囲を指定する際に用いられ、特にサブネットを設定する際に役立ちます。

IPアドレスについては、こちらで解説しています。

IPアドレスとサブネットマスクの権限設定については、こちらで解説しています。

サブネットマスクとCIDRの関係

サブネットマスクとCIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、ネットワークの範囲を指定するための方法 です。
CIDR表記はサブネットマスクを 短縮して表現したもの と考えると分かりやすいです。

目次

1. サブネットマスクとは?

サブネットマスクは、IPアドレスのどの部分が「ネットワークアドレス」で、どの部分が「ホストアドレス」かを決めるビットの組み合わせ です。

例えば、以下のようなサブネットマスクがあります。

サブネットマスク(10進数)サブネットマスク(2進数)ネットワークビット数
255.0.0.011111111.00000000.00000000.00000000/8
255.255.0.011111111.11111111.00000000.00000000/16
255.255.255.011111111.11111111.11111111.00000000/24

この「1の部分」がネットワークアドレス、「0の部分」がホストアドレスを示します。

CIDR表記の構造

CIDRは、IPアドレスの後に「スラッシュ(/)」とビット数を追加する形式で表記されます。

  • : 192.168.1.0/24
    • 192.168.1.0 はネットワークアドレス。
    • /24 はサブネットマスク(ビット数)を示し、ネットワーク部分のビット数が24ビットであることを意味します。

このサブネットマスクにより、ネットワークのサイズが決まり、残りの部分がホスト(デバイス)に割り当てられるビット数になります。

CIDRの用途

CIDRはIPアドレスの範囲指定に役立ちます。例えば、192.168.1.0/24 は、192.168.1.0 から 192.168.1.255 までの256個のIPアドレスを含む範囲を示します。

  • /32 は単一のIPアドレスを示します(例:192.168.1.10/32192.168.1.10 のみを指す)。
  • /24 は通常、256個のアドレス範囲(例:192.168.1.0/24192.168.1.0 から 192.168.1.255)。
  • /16 は65,536個のアドレス範囲(例:192.168.0.0/16192.168.0.0 から 192.168.255.255)。

CIDRのメリット

  • アドレスの効率的な利用
    CIDRにより、従来のクラスベースのIPアドレス割り当て(クラスA、B、C)に比べて柔軟にネットワークのサイズを調整できるため、IPアドレスの無駄を減らせます。
  • サブネット化の柔軟性
    CIDRを使用すると、ネットワークを細かくサブネットに分割でき、特定の規模や要件に応じたアドレス範囲を設定できます。
  • ルーティングの最適化
    CIDRによるルーティングは、ルータが経路をまとめて管理できるため、ルーティングテーブルのサイズを抑え、ネットワークのパフォーマンスを改善します。

AWSでのCIDR利用例

AWSでは、VPCのIPアドレス範囲をCIDR表記で設定します。たとえば、10.0.0.0/16 と指定すると、このVPC内で 10.0.0.0 から 10.0.255.255 までのIPアドレスを利用できます。また、VPC内でさらにサブネットに分割する際にもCIDRを使用し、異なるサイズのネットワークを作成します。

参考

AWS CIDRとは?
https://aws.amazon.com/jp/what-is/cidr

JPNIC:CIDR
JPNICは1993年3月に発足した、 日本国内においてIPアドレスやAS番号といったインターネットにおける番号資源の管理を行うための団体です。 1997年には、社団法人化しました。 その後、2013年に一般社団法人(非営利型)へと移行しています。
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/cidr.html

IETF Datatracker:CIDR
IETF Datatracker は、IETF 標準に携わる人々のための、IETF データベースの日常的なフロントエンドです。IETF
のドキュメント、ワーキング グループ、会議、議題、議事録、プレゼンテーションなどに関するデータが含まれています。
https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc4632

IETF Datatracker:IPv4のアドレス管理に関する標準(RFC 791)
https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc791

IETF
1986 年に設立されたインターネット エンジニアリング タスク フォース (IETF) は、インターネットの最高標準開発組織 (SDO) です。IETF は、インターネット ユーザー、ネットワーク オペレーター、機器ベンダーによって採用されることが多い自主標準を作成し、インターネット開発の方向性を形作るのに貢献しています。
https://www.ietf.org/about/introduction

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

AIアーティスト | エンジニア | ライター | 最新のAI技術やトレンド、注目のモデル解説、そして実践に役立つ豊富なリソースまで、幅広い内容を記事にしています。フォローしてねヾ(^^)ノ

コメント

コメントする

目次