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AWS用語 ネットワークインターフェースとは?

AWSのネットワークインターフェース(Elastic Network Interface, ENI)は、Amazon VPC(Virtual Private Cloud)内で仮想的なネットワークインターフェースを表すリソースで、AWSのEC2インスタンスにネットワーク接続を提供するために使用されます。ネットワークインターフェースには、主にプライベートIPアドレス、サブネット、セキュリティグループ、MACアドレスなどが含まれ、インスタンスがVPC内のネットワークに接続するための重要な役割を果たします。

ネットワークインターフェースの主な特徴

  1. プライマリおよびセカンダリIPアドレス
    各ネットワークインターフェースには、少なくとも1つのプライマリIPアドレスが割り当てられます。また、必要に応じて複数のセカンダリIPアドレスを追加することができます。これにより、複数のIPアドレスを持つインスタンスを設定できます。
  2. セキュリティグループ
    ネットワークインターフェースには1つ以上のセキュリティグループを関連付けることができ、ネットワークトラフィックを制御します。セキュリティグループは、インスタンスが許可されたIPアドレスやポートにのみアクセスできるように設定するための仮想ファイアウォールの役割を果たします。
  3. MACアドレスとDNSホスト名
    ネットワークインターフェースには一意のMACアドレスが割り当てられます。また、VPCの設定によってはDNSホスト名も自動的に割り当てられ、インスタンスの名前解決に利用できます。
  4. インスタンス間でのネットワークインターフェースの移行
    ネットワークインターフェースは、異なるEC2インスタンス間で接続を変更することが可能です。これにより、例えばインスタンスの障害が発生した際に、別のインスタンスにネットワークインターフェースを移動させてサービスの継続性を保つことができます。
  5. Elastic IPの関連付け
    ネットワークインターフェースにはElastic IP(EIP)を関連付けることができます。Elastic IPは固定のパブリックIPアドレスで、インスタンスの停止や再起動後も同じIPアドレスを使い続けることができます。

ネットワークインターフェースの用途

  • 複数IPアドレスが必要なアプリケーション
    Webサーバーやロードバランサーなど、複数のIPアドレスで通信する必要があるアプリケーションで、ENIを活用してプライマリおよびセカンダリIPアドレスを割り当てることができます。
  • 障害時の冗長化
    あるインスタンスが故障した場合、ネットワークインターフェースを別のインスタンスに付け替えることで、IPアドレスやセキュリティ設定をそのまま引き継ぎ、迅速にサービスを復旧できます。
  • 異なるネットワークセグメントへの接続
    異なるサブネットやVPC内のリソースに接続する必要がある場合、複数のネットワークインターフェースを持つことで異なるセグメントに接続できます。

まとめ

AWSのネットワークインターフェースは、EC2インスタンスがVPC内でネットワーク通信を行うための仮想的なインターフェースで、複数のIPアドレスやセキュリティ設定、Elastic IPとの関連付け、インスタンス間の移行など、ネットワークの柔軟な管理が可能です。

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この記事を書いた人

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