Amazon EBS は、幅広いアプリケーションのストレージパフォーマンスとコストを最適化できる複数のボリュームタイプを提供します。これらのボリュームタイプは、データベース、仮想デスクトップ、ブートボリュームなどのトランザクションワークロード用の SSD バックアップストレージと、MapReduce やログ処理などのスループット集約型ワークロード用の HDD バックアップストレージの 2 つの主要なカテゴリに分類されます。
どのボリュームを使用するかによって、料金が異なりますので、利用用途に応じて設定してください。
SSD ベースのボリューム
io2 Block Express, io1, gp3, gp2,
HDD ベースのボリューム
st1,sc1

関連用語:IOPSとは?
IOPS(Input/Output Operations Per Second)は、ストレージデバイスのパフォーマンスを測るための指標で、1秒間に実行できる入出力(I/O)操作の回数を表します。IOPSは特に、データベースや高負荷のアプリケーションを運用する際のストレージの選択や、パフォーマンスの最適化において重要な要素となります。
IOPSの主なポイント
- I/O操作:
- ここでのI/O操作とは、ストレージデバイス(ディスクなど)への読み取りや書き込みの操作を指します。
- 1回のI/O操作は、通常4KBや8KBといった小さなブロック単位で行われ、これが秒間にどれだけ処理できるかがIOPSの値で示されます。
- IOPSの値が高いとどうなるか:
- IOPSが高いほど、より多くのI/O操作を1秒間に処理できるため、ディスクのパフォーマンスが向上し、アプリケーションのレスポンスやデータベースの処理が高速化されます。
- 用途による違い:
- 高IOPSが求められるのは、データベースサーバーやリアルタイムアプリケーション、ビッグデータ分析など、頻繁にデータを読み書きする用途です。
- 一方で、ファイルストレージのようなデータの頻繁な更新が少ない場合は、低いIOPSでも問題がないことがあります。
AWSにおけるIOPSの例
AWSのサービスでは、特にAmazon EBS(Elastic Block Store)でIOPSの概念が重要です。AWSでは、ストレージの種類に応じて異なるIOPSを提供しています。
- 汎用SSD(gp2):最大で16,000 IOPSを提供し、一般的な用途に適しています。
- プロビジョンドIOPS SSD(io1、io2):最大で64,000 IOPSまで対応可能で、特に高性能が求められるデータベース向けに最適化されています。
IOPSとその他のパフォーマンス指標
IOPSだけでなく、ストレージのパフォーマンスは他の要因にも依存します。
- スループット:ストレージがどれだけのデータ量を一度に処理できるか(通常MB/sで表される)。
- レイテンシ(遅延):データが要求されてから応答が返るまでの時間。低レイテンシのほうがよりリアルタイムに近い処理が可能です。
まとめ
IOPSはストレージの性能を左右する重要な指標で、I/O操作が多いワークロードには高IOPSのストレージを、I/Oが少ないワークロードには低IOPSのストレージを選択することで、コストとパフォーマンスのバランスを最適化できます。
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