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AIに関連する主要なフレームワーク

AI(人工知能)の開発に関連する主要なフレームワークを以下に整理して紹介します。これらは、機械学習(Machine Learning)、ディープラーニング(Deep Learning)、自然言語処理(NLP)、コンピュータビジョン(Computer Vision)など、さまざまなAIタスクに使用されています。


目次

1. 機械学習(Machine Learning)向けフレームワーク

1.1 TensorFlow

  • 概要: Googleが開発したオープンソースの機械学習フレームワーク。ディープラーニングだけでなく、スケーラブルな機械学習にも対応。
  • 特徴:
    • カスタマイズ性が高く、大規模モデルのトレーニングが可能。
    • モバイル(TensorFlow Lite)やWeb(TensorFlow.js)にも対応。
  • 言語サポート: Python、C++、JavaScript、Javaなど。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約180K以上(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 license
  • 公式リポジトリTensorFlow
  • 公式サイトhttps://www.tensorflow.org/?hl=ja

1.2 PyTorch

  • 概要: Meta(旧Facebook)が開発したオープンソースのフレームワーク。2022年にLinux Foundationの傘下に新しく設立されたPyTorch Foundationに移管された。研究者や開発者に人気。
  • 特徴:
    • 動的計算グラフにより、デバッグが容易。
    • モデルの柔軟性が高く、実験やプロトタイピングに最適。
    • TorchServeを使ったモデルのデプロイが可能。
  • 言語サポート: Python、C++。
  • ライセンスView license
  • 公式リポジトリ:https://github.com/pytorch/pytorch
  • 公式サイトPyTorch

1.3 PyTorch Lightning

  • 概要: PyTorchのトレーニングコードを簡素化する軽量フレームワーク。
  • 利用用途: モデルのトレーニングとハイパーパラメータチューニング。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約28K以上(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 licens
  • 公式リポジトリ: PyTorch Lightning
  • 公式サイト: https://lightning.ai/

1.3 Scikit-learn

  • 概要: Python用の機械学習ライブラリ。シンプルなAPIで多くのアルゴリズムを提供。
  • 特徴:
    • クラシックな機械学習アルゴリズムに特化(SVM、決定木、K-Meansなど)。
    • データ前処理やモデル評価ツールが充実。
  • 利用用途: データ分析、予測モデルの構築。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約60,000(2024年12月時点)
  • ライセンスBSD-3-Clause license
  • 公式リポジトリScikit-Learn
  • 公式サイト: https://scikit-learn.org/stable/

2. ディープラーニング(Deep Learning)向けフレームワーク

2.1 Keras

  • 概要: 高水準のニューラルネットワークAPIで、TensorFlow上で動作。
  • 特徴:
    • シンプルで直感的なAPI。
    • モデルの構築・学習・評価を短時間で実現可能。
  • 利用用途: 深層学習モデルの迅速なプロトタイピングと開発。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約55,000(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 license
  • 公式リポジトリKeras
  • 公式サイト: https://keras.io/

2.2 MXNet

  • 概要: AWSが公式採用するフレームワーク。スケーラブルで効率的なディープラーニングが可能。
  • 特徴:
    • 分散トレーニングに強み。
    • モバイルおよびエッジデバイスでの実行に対応。
  • 利用用途: 画像分類、自然言語処理、音声認識、強化学習。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約20,000(2024年12月時点)
  • 公式リポジトリ: https://github.com/apache/mxnet
    公式サイト: https://mxnet.apache.org/

3. 自然言語処理(Natural Language Processing, NLP)向けフレームワーク

3.1 Hugging Face Transformers

  • 概要:自然言語処理(NLP)モデルのライブラリで、BERTやGPTなど多数の事前学習済みモデルを提供。
  • 特徴:
    • 多言語対応。
    • 大規模モデルを簡単にカスタマイズ・トレーニング可能。
  • 利用用途: テキスト分類、生成、翻訳などのNLPタスク。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約136,000(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 license
  • 公式リポジトリ: Hugging Face Transformers
  • 公式サイト: https://huggingface.co/

3.2 spaCy

  • 概要: 高速で効率的な自然言語処理(NLP)ライブラリ。
  • 特徴:
    • 名前付きエンティティ認識、形態素解析、依存関係解析などに特化。
    • 大規模なトレーニングデータセットを内蔵。
  • 利用用途: テキスト解析、エンティティ認識。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約30,000(2024年12月時点)
  • 公式リポジトリspaCy
  • 公式サイト: https://spacy.io/

4. コンピュータビジョン(Computer Vision)向けフレームワーク

4.1 OpenCV

  • 概要: オープンソースの画像処理ライブラリ。C++とPythonで利用可能。
  • 特徴:
    • 画像処理や動画処理、顔認識などの基本機能が豊富。
    • ディープラーニングモデルとの統合が可能。
  • 利用用途: 画像認識、物体検出、映像解析。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約80,000(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 license
  • 公式リポジトリ: OpenCV
  • 公式サイト :https://opencv.org/

4.2 Detectron2

  • 概要: Metaが開発したオープンソースのコンピュータビジョンライブラリ。
  • 特徴:
    • 物体検出やインスタンスセグメンテーションに特化。
    • 高性能でカスタマイズ可能。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約30,000以上(2024年12月時点)
  • ライセンスApache-2.0 license
  • 公式リポジトリ:  Detectron2

5. 強化学習(Reinforcement Learning)向けフレームワーク

5.1 Gymnasium

  • 概要: 強化学習(Reinforcement Learning)の研究や開発を支援するオープンソースフレームワークです。OpenAI Gymの後継プロジェクトとして設計され、統一されたAPIを通じて多様な強化学習タスクを実行可能です。
  • 特徴:
    • 強化学習のトレーニング環境を構築可能。
    • ロボティクスやゲームシミュレーション対応。
  • 利用用途: 強化学習アルゴリズムの研究、プロトタイプ開発、ロボティクスや自動運転などの産業応用。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約3,000以上(2024年12月時点)
  • ライセンス:  MIT license
  • 公式リポジトリ: https://github.com/Farama-Foundation/Gymnasium
  • 公式サイト: Gymnasium

6. オートML(AutoML)向けフレームワーク

6.1 AutoKeras

  • 概要: TensorFlow/KerasをベースとしたAutoMLシステム。テキサス A&M 大学のDATA Labによって開発されました。
  • 特徴:
    • モデルの自動設計とトレーニング。
    • シンプルなインターフェース。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約9,000以上(2024年12月時点)
  • 公式リポジトリ: https://github.com/keras-team/autokeras
  • 公式サイト: AutoKeras

6.2 H2O.ai

  • 概要: 大規模データの分析とモデリングに特化したオートMLツール。
  • 特徴:
    • 分散型のトレーニング。
    • Python、R、Java対応。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約7,000以上(2024年12月時点)
  • 活用している企業: AT&T、maser card CocaCora 等
  • ライセンス:  Apache-2.0 license
  • 公式リポジトリ: https://github.com/h2oai/h2o-3
  • 公式サイト: H2O.ai

7. 大規模分散学習(Distributed Learning)向けフレームワーク

7.1 Horovod

  • 概要: Uberが開発した分散ディープラーニングフレームワーク。
  • 特徴:
    • TensorFlow、PyTorch、Kerasなどの主要なディープラーニングフレームワークと統合して動作します。
    • マルチGPU・マルチノードでのトレーニングを効率化。
  • 利用用途: 大規模データセットでのディープラーニングモデルのトレーニング、企業や研究機関での分散環境構築、GPUクラスタを活用した高性能トレーニング。
  • 利用者数: GitHubスター数: 約3,000以上(2024年12月時点)
  • ライセンスApache License 2.0
  • 公式リポジトリ: https://github.com/horovod/horovod
  • 公式サイト: https://horovod.ai/

上記のフレームワークは、AI開発のさまざまな領域で使用されるものです。特定のニーズやプロジェクトに応じて最適なフレームワークを選択することをお勧めします。

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この記事を書いた人

AIアーティスト | エンジニア | ライター | 最新のAI技術やトレンド、注目のモデル解説、そして実践に役立つ豊富なリソースまで、幅広い内容を記事にしています。フォローしてねヾ(^^)ノ

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